リヒテンシュタイン展 侯爵家の華麗なるコレクション!

国立新美術館で開催中の、リヒテンシュタイン展に行ってきました。下調べをせずに行ってしまったので特にお目当てがあったわけではないのですが、侯爵家の秘宝という副題の通り、バロックの名画や工芸品がきらめきを放っているすばらしい展覧会でした。


入ってすぐには「バロック・サロン」と名づけられた部屋があります。これは今回のコレクションを収集してきたリヒテンシュタイン候の宮殿を模して展示がしてあるのですが、漆喰の装飾を施した天井を作って天井画を飾ったり、寄木細工の床を作ったりした中に絵画、彫刻、調度品が並べられ、苦心して侯爵家の室内の様子を再現しています。


天井画が展示されるのは日本の展覧会史上初の試みらしいのですが、バロックの華麗な空間に包まれるようで、美術館で絵画を鑑賞するのとまた違った味わいがあります。


「美術と建築が密接に結びついた総合芸術たるバロックの壮麗な空間」と展示コンセプトが説明してありました。絵画と一緒にタペストリーや嵌木細工のチェストなど豪華な家具・調度品が室内を彩っていて、バロック芸術の濃い空気が存分に味わえました。




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たくさんの絵画のなかで、やっぱり目を引いたのはルーベンス。ルーベンスの愛娘の5歳の頃の肖像画、髪の毛に光が当たって輝く様子やぽちゃっとした口元、かわいらしい表情の中にも強い生命の輝きを感じました。思わず見入ってしまう、素敵な絵。


ルーベンスは珍しく下絵も2点展示してありましたが、これも躍動感があり、製作過程なので荒削りな分、勢いが直に伝わってくるようでした。伝説になるような(TVアニメのせい?)画家でも、ホントに生きて、生活していたんだなー、と思う瞬間があると楽しくなります。



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他に強く印象に残ったのは、17Cオランダ絵画、アドリアーン・フォン・オスターデの納屋の農民の踊り。日常風景でありつつ、ちょっと絵本の挿絵のようにも見えるやわらかい輪郭の人々がユーモラスでした。



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忘れられない顔のこの男性。徴税吏たちという題の作品ですが、税金を取られるのがよほどつらかったのか、最大級に嫌な目つきで描かれちゃってます。



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工芸品が単体で展示してあるコーナーもクオリティ高いです!こちらのジョッキ、象牙細工としては最高級の品質というだけあって、細工がものすごく繊細です。あくまで観賞用ですね。誇りが溜まったら・・・考えるのも恐ろしいです。


ともかく日本ではなかなかお目にかかれない、すばらしい作品が揃っている展覧会。お勧めです。



※リヒテンシュタイン展 国立新美術館 12月23日まで
http://www.asahi.com/event/liechtenstein2012-13/highlight.html
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by atelier-tsubaki | 2012-10-15 08:40 | その他

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