冬でも暖かく│高断熱施工技術 実践研修会

昨日はNPO法人新住協主催の、高気密高断熱の「高断熱施工技術 実践研修会」に行ってきました。


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講師は室蘭工大の鎌田教授です。


4ヶ月ほど前にも講習会がありましたが、今回は断熱材の施工方法について、より詳しく解説がありました。
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なにか、と思われるかもしれませんが、実物大(!)の断熱材の入れ方模型です。断熱材はただ規定の厚みのものを入れればいいという訳ではなく、ちゃんと効果を発揮するような施工のポイントがいくつかあります。このような模型が必要になるということは、設計者の理解不足、きちんと施工することが難しい、ポイントが伝わっていない、ということですね。


最初の写真のグラフは、次世代省エネ基準で建てられた家の、都道府県別灯油消費量ですが、なんと、北海道以外では高性能なはずなのにそれ以前と比べ燃料代が増えていました。というのは、今まではいる部屋だけコタツや石油ファンヒーターを使っていたのが、高断熱の家に建て替えたら全館暖房をするようになったから、らしいのです。

高断熱なので寒い部屋があると結露してしまうので、そのような暮らし方もいたし方ないのですが、低炭素社会実現のために、補助金(つまり税金)まで投入したわりにはお粗末な結果だな、と思います。

さて、それでは暮らし方を昔に戻せばいい、という人もいますが、年を取ってから寒い家で我慢しながら暮らすのは体もこわばりますし、免疫も下がります。

今回の講習会では、次世代基準よりさらに断熱性をアップし、燃料代を徹底的に削減するという設計手法が紹介されました。いくつかはすぐにでも取り入れられそうです。

建材についてのお話もありましたが、サッシについては、アルミサッシとペアガラスの組み合わせは不十分で、最低でもアルミー樹脂複合サッシとペアガラス以上の組み合わせにすべきそうです。前者の組み合わせだと、壁や天井に対し窓から逃げていく熱が極端に大きいそうです。


断熱性、気密性が大事なのはわかったけど、コストを考えると関東でそこまでやる必要があるの?と思う人も多いと思います。

しかし、かけるお金と毎年の燃料代を比べたときに、収支を考え、損をしないような範囲で考えていけば、効率良く家の断熱材や設備に投資できるのではないでしょうか。そして、回収に20年かかるとしても、その間ずっと快適な暮らしが出来ること、その後もずっと快適であることを考えると、金額以上に価値のある投資だと思いました。

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続きます。
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by atelier-tsubaki | 2012-11-29 00:30 | 建物の性能・エコ・環境

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