電磁波測定士になりました
2015年 06月 05日
まだ本棚に書類を突っ込んだままで、箱から出してない本とかあるのですが
とりあえずです。
さてさて、少し前になりますが2級電磁波測定士の受講をしてきました。
EMFA(一般社団法人 日本電磁波協会)主催のものです。
電磁波測定士について
電磁波測定士、というとなにやら電気技術関係の資格のようですが、
この資格の場合、活動のステージは『住宅・住まい』や『オフィス』など、
人が長時間過ごすところがメインとなります。
ご家庭内の電磁波を測定、除去する他、
電磁波の正しい知識をお伝えして影響が少なくなるような家電のレイアウトを提案したり、
電磁波の影響が大きく避けられない場合は、転居の勧告をしたり、といったことも含まれます。
なぜ私がこの資格に興味をもったかというと
家の中での健康被害ーシックハウスや化学物質過敏症などのことを知る過程で、
VOC(揮発性有機化合物)の害だけでなく、
電磁波というものも健康に大きく関係していることを知ったからです。
いつも参加しているバウビオロギーの講習会などでも
電磁波対策に取り組んでいる株式会社レジナの代表、土田さんのお話など
何度か聞かせていただく機会があり、
この度まとまった知識を得て人の役に立てていこうと電磁波測定士の資格も取得することにしました。
といっても、2級電磁波測定士は1日の講習を受けるだけでなれますよ~
電磁波というと、一般的には目に見えないので良く分からない、
電磁波対策グッズが胡散臭い等々の印象も持たれているかもしれません。
EMFAでは科学的にエビデンスのある事象のみを取り扱っているので、
まず正確な測定というものを行動指針の1番に掲げています。

ご家庭の電場が簡単にチェックできます。
測定した後は除去したり、影響が少なくなるように
家電製品や配線から距離を取る工夫をしたり、
人体への影響を最小限にとどめる対策をしていきます。
家庭内における電磁波の特性と身体への影響
まず電磁波についてですが、
電磁波とは電場(電界)と磁界が組み合わされたものなので、電界と磁界を別々に説明します。
電場(電界)の特徴
電気のある空間(場所)を電界といいます。
家電製品や送電線等の電力設備の周りが全て電界ということです。
電圧がかかっているところの周りに必ず発生します。
磁界の特徴
磁気のある空間(場所)を磁界といいます。
磁石の周辺が磁界ということになります。
電流が流れている物の周りに必ず発生します。
電磁波は電場と磁界が組み合わさったもので、
次々と波のように遠くに伝わっていきます。
電磁波を周波数別に示すと次の表のようになります。
電磁波測定士が対策を行うのは、主に「超低周波」(表中赤字部分)と呼ばれるもので、
家電製品や送電線等の電力設備が対象となります。

出典:同上
そして気になる身体への影響ですが、
電場(電界)の場合は自律神経や皮膚表面に変化を及ぼす可能性、
磁界の場合は遺伝子損傷や内臓疾患、発がん性の可能性などが挙げられます。
症状がでるかどうかは個人差が大きく、他の因子ともからんでくるので特定が難しいのですが
電磁波に強く反応してしまう「電磁波過敏症」の患者数が年々増える傾向にあるということです。
「電磁波過敏症」の傾向としてはつぎのような症状が出てきます。
頭痛・頭部の灼熱感、手足のしびれ、目のチカチカ、皮膚刺激、めまい、食欲不振、不眠、思考低下など
なかなか他人に苦しみのわかってもらえないこともあり、困難な症状ですが、
アースをとるなど、住環境の電磁波を取り除く対策は確立されています。
《関連記事》
by atelier-tsubaki | 2015-06-05 23:31 | 建物の性能・エコ・環境