スケルトン 解体工事│杉戸の耐震リフォーム
2015年 11月 17日
解体工事が急ピッチで進んでいます。
一部鉄骨梁を使ったり、
その前に建っていた茅葺の家の部材を使っていたりと
少し変則的な構造です。
築50年というと1960年代。
このころは木造の在来工法(現在一般的に建てられている住宅の工法)も確立されていなかったので
梁や柱の組み方やサイズに関して、
現代の基準に合わせると剛性が足りない
古民家基準に合わせると梁の大きさが小さく強度不足
といった事例が多く見受けられます。
こちらの住宅でも、梁の補強や接合部の金物を追加して
剛性を高めていく計画です。
合わせて鉄筋の入っていないコンクリート基礎の補強のために、
内側から新たに基礎を添える工事も行います。
幸いなことに、お風呂周り以外は
木が湿気で腐っていたり、シロアリが出ていたりという被害もほとんどなく、
既存の構造部材も使える状態でした。
なので、基礎工事が終わったら構造材の補強工事に入っていけそうです。
住み心地の面でも改善するために
トップライトも追加。
屋根の開口部から光を落とします。
屋根瓦の葺き替えも同時進行で進んでいます。
もともとの土葺き(板の上に土を載せて瓦を葺く)から、
土を取り除き、釘で留めつける防災瓦に。
外観のイメージはそのままに、重量が軽くなるので地震の時に有利になります。
以前川越の家でお世話になった瓦屋さん、今回もよろしくお願いします!
by atelier-tsubaki | 2015-11-17 09:02 | +築50年 木造住宅の耐震リフォーム