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カテゴリ:建物の性能・エコ・環境( 26 )

『マッピー』用ボーダー

木造住宅の性能向上リフォーム 事例その2│暮らしやすさを追求する「バリアフリーリフォーム」

前回に引き続き、中古住宅の【基本性能】を向上させるリフォーム工事について、事例の紹介です。

古い家の場合、「断熱性」、「耐震性」に加えて今後の生活を見据えた「バリアフリー化」も大きな課題となっています。

事例では段差解消やトイレのバリアフリー化の他、身体が不自由になってきても負担の少ない間取りについても考えていきたいと思います。

1、段差解消

まず、昭和以前に作られた木造住宅ほとんどに言えることですが、畳の部屋と廊下や縁側の間には敷居分の段差があります。
高さ3cm前後の一番危ないといわれる段差です。

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敷居を取る、床をかさ上げするなどして段差解消していきます。
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この場合は縁側の板に床材を重ね張りして部屋と高さを合わせています。

もうひとつは増改築で作られた大きな段差があります。
よく古い旅館などにありがちですが、建物や渡り廊下の増築を重ねた結果、大小の段差が各所にちりばめられていることがあります。

先ほどのような3cm~5cmの段差は危険を伴うので、バリアフリー化の場合はフラットにしていきますが、
段差が大きく解消するのが難しい場合、他の場所から回れる部屋など優先順位が低い場合などは段差が残ってしまいます。

その場合も手摺をつけたり、段をゆるやかにして上りやすくしたり、少し手を入れると日常の使い勝手が良くなります。

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段差の大きかった玄関に2段の階段をつくり、上りやすくしました。

2、手摺/取っ手
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横手摺、縦手摺、L字の手摺など場所ごとに使い分けますが、部屋のインテリアになじむ素材で制作するとスッキリと見えます。


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断熱性や気密性が年々向上しているアルミサッシは、ガラスの重さに加え気密を取っているせいで開け閉めに少し力が要ります。

引違窓用の大型取っ手は手の不自由な方や力の弱ってきた方にお勧めしています。開け閉めが格段に楽になりデザイン的にも邪魔になりませんので、標準仕様としてつけておいてよい部品だと感じています。

3、廊下を広くとる/廊下に機能をもたせる
家の中に廊下がある場合、壁の内側か内側まで80cm程度の、暗く狭い廊下が一般的です。


将来的な車椅子の使用など考えると拡げておきたいところですが、間取りの関係で拡げられない場合もあります。

この事例では洗面所のドアの前を大型のクローゼットにし、扉をつけないことで車椅子の動くスペースを確保しています。

洋服がかかっている場合でもオープン収納なら両側が壁の場合よりも空間を有効に利用できます。

また、突き当りを壁にしないで窓やガラスにすると、明るく、広く感じます。

4、トイレ、洗面所

こちらの事例では同じ階にトイレがもう一つあったので、トイレと洗面所を一部屋にまとめました。
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トイレを単独にする場合は、横からの介助が可能なように横幅を広くレイアウトしています。
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5、照明
照明でどの部屋も均一に明るくしていたのは昔の話で、住宅でも間接照明や部分照明でメリハリを持たせると美しいライティングになります・・

といっても、年齢を重ねていくと手元が暗いことが結構なストレスになります。

リフォーム工事では照明器具も一新することが多いのですが、

新聞や本を読む場所、食事をする場所、寝る場所、それぞれ違う明るさが必要となります。

明るさが何段階かに変えられる調光式の照明など取り入れて、シーンごとに必要な明るが確保出来るように心がけています。

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6、デッキ/スロープ

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こちらの事例では玄関にスロープを作るスペースがなかったので、多目的室とつながるデッキからスロープを作っています。

広めのデッキは玄関がわりになる他、洗濯物を干すこともできます。

身体が不自由な場合でも、そうでない場合でも、家事が楽な家は喜ばれます。


まとめ

一口にリノベーション、バリアフリーといっても、お住まいの方にとっては生活を快適にすることが目的です。

公共施設や病院のように無機質な空間にならないよう、さりげないデザインで生活をサポートしていきたいと思います。



前回の記事はこちら



by atelier-tsubaki | 2017-04-13 14:05 | 建物の性能・エコ・環境

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木造住宅の性能向上リフォーム 事例その1│断熱性、耐震性をアップする 

古民家や古い木造住宅にお住まいでしたら感じていると思いますが、新築住宅と比べて「断熱性」、「耐震性」という【基本性能】が圧倒的に劣ります。

もちろん、基本性能が劣っていてもそれでその建物に価値がないという訳ではありません。
確かな大工技術で作られた、家の骨格ともいうべき木組みの美しさや立派な木材の表情、家族や先祖代々の思い出などは新築ではとうてい得られないもので、付加価値として基本性能の低さを補って余りあるものです。

実際に自分も古民家や蔵の再生に携わる中で昔の建物のしっかりとした作り方を知るにつれ、現代の2,3か月で建ってしまうカラフルな住宅が数十年後にこれだけの価値を持つのか、疑問を感じています。

しかし、やはり【基本性能】の部分で劣るということは住みにくさにつながります。

この3月に竣工したリノベーション工事では、年齢を重ねていく今後のことを見据え、築50年の古民家ながら「断熱性」、「耐震性」を新築並みの性能まで引き上げました。

性能向上に関する工事の模様をまとめました。


1、使っていない2階を撤去して平屋に改修/屋根材を瓦から金属板に変更
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2階部分を撤去すると重量が軽くなり、地震の時に下の階に2階が落ちてくるような心配もなくなります。

2階部分は屋根、壁を壊して骨組みだけにした後に、2階の柱を撤去しました。

加えて屋根瓦も撤去しています。

昔の瓦は重いですが、加えて土で葺かれているのでかなり重量があります。

今回は瓦を金属板に吹き替えましたが、現在の瓦は瓦自体の軽量化と土を使わない葺き方に変わっいるため、現在の瓦に葺き替えるだけでもかなりの効果があります。

この状態で耐震診断をすると、基礎補強などをしなくても【倒壊しない】レベルまで耐震性を引き上げることができています。

2、柱や梁を追加して補強する 耐力壁になる部分では金物で補強して耐震性を高める
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古い軸組を活かしつつも、足りない個所や痛んでいるところは新しい材料に変えていきます。

こちらの場合お風呂周り以外はシロアリの被害などなかったため、古い柱はほとんど使えました。

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耐力壁になる部分の柱には、補強のための金物をつけていきます。

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外周部は構造用合板(ノダ ハイベストウッド)を張り、耐力壁としています。

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内部間仕切りにも場所により、筋交いや構造用合板で補強しました。

今回は熊本震災の被害の様子もふまえお施主さんと話し合った結果、建築基準法ぎりぎりよりも高いレベルの耐震性能を設定しました。


3、断熱材
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壁は土壁の状態で断熱材は当然入っていません。壁下地と補強を兼ねた面材の上から断熱材を張っています(外張り断熱)。
土壁も隙間が空いていたりで気密性が低かったこともあり、通気を妨げないウッドファイバーを使用しています。


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床や天井にも隙間なく断熱材を入れていきます。

4、窓やドアの断熱化

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気密性の低かった木製の窓やアルミサッシはペアガラスのアルミサッシに入れ替えました。

縁側の木製サッシと組子欄間は残したかったので、やはりアルミサッシの内窓を入れています(リクシル インプラス)。

欄間部分の隙間風が気密性の高い内窓のお蔭で改善されています。


改修後
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>段差を解消してフラットになった和室、リビング、多目的室(寝室)。建具を開ければ一体空間となります。

和室とリビングの境の欄間は冷暖房の効率を考えてアクリル板で塞でいます。

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耐震壁とそうでない壁を区別することで、必要のない壁を取り払い明るくなったダイニングキッチンーリビング。


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玄関は土間床の部分など断熱が十分にできなかったので、玄関と部屋の境はすこしでも断熱効果があるように

ポリカーボネート板を入れた断熱建具としています。

その2に続きます。



by atelier-tsubaki | 2017-04-12 16:03 | 建物の性能・エコ・環境

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『プチプチ』よりもお勧め 『プラダン』で窓断熱

前回の記事で『プチプチ』の効果はあまり期待できない、と書きましたが、

冬の光熱費や快適性を考えると単板ガラスの窓の断熱性を上げるという考え自体は理にかなっています。

そこで、リフォームして内窓をプラスしたりすると効果抜群なのですが、そこまでするのは面倒だしお金もかけたくない、という場合にお勧めなのがホームセンターで手に入る『プラダン』を使う方法です。


『プラダン』は通常910mm×1820mmというサイズで売っています。
厚さは2.5mmと4mmがよく出回っていますが、断熱性や強度を考えると4mmがお勧めです。今回購入したものは1枚¥1,050でした。

窓枠に両面テープなどで貼り付ける方法もありますが、今回日中は簡単に取り外したいので、開口部にきっちり寸法を合わせて高さをカットして手前に障子のように立てかける方法をとりました。

カットするのはカッターで簡単にできますが、ホームセンターの工作コーナーで聞いてみたところ有料でカット出来ました。
家でカットするより手軽で、綺麗にで、しかも重ねて切れるので4枚裁断してたったの¥40でした。

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ビフォー

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アフター


半透明なので光は通すのですがそれでも部屋が暗くなるのと外が見えないので、日中はとりはずして内側に仕込んだ雨戸のような使い方をしています。
昼間家にいない時や取り外すのが面倒な時は、スライドさせて半分だけ開けても使うこともできます。


肝心の性能ですが、下のようなデータが取れました。

外気温 3.0℃   室温 15.0℃  プラダン表面 11.6℃  窓ガラス表面 8.5℃
外気温 8.0℃   室温 16℃   プラダン表面 14.7℃  窓ガラス表面 12.0℃
外気温 10.0℃  室温 18.0℃  プラダン表面 15.5℃  窓ガラス表面 13.8℃

1.7℃~3.1℃、ガラス表面より温度が高いのでガラスとプラダンの間の空気層が断熱効果を発揮していると考えてよさそうです。

こちらの窓は木製枠のペアガラスですが、ガラスの空気層が6㎜(通常は12㎜以上)で、気密性もあまり高くありません。
アルミサッシならまた違った結果になると思いますが、古い住宅やアパートにお住まいの方、試してみてはいかがでしょうか。
窓枠に立てかけるだけなら簡単に外せますので、『プチプチ』のように見苦しいこともありませんよ♬




by atelier-tsubaki | 2016-11-30 20:31 | 建物の性能・エコ・環境

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窓の断熱 『障子』『プチプチ』は効果あり?

関東では朝から雪が本降りで、天気予報通りとはいえ予報が本当になりびっくりしました。

気温も急激にさがり、今まで無暖房でしのいできた自宅の仕事スペースも今日はこの冬初めてエアコンを入れてみたり、と本格的な冬がやってきたことを感じる一日でした。

さてさて、室内に暖房をいれるようになると、窓の結露や、窓際のスースーした感じが気になってきます。結露するのも、窓際が寒いのも窓の断熱性能が低いからなのですが、実際に室内からどのくらいの熱が窓(やドア)から逃げているでしょうか。国土交通省の住宅省エネルギーに関するデータによると、実に48%もの熱が開口部から逃げている、とあります。外壁からは19%ですので、窓や外部に面するドアの面積は壁に比べれば少ないのに、熱が逃げていく割合がとても大きいことがわかります。

今日は寒くなって室内と外気温の差が大きくなったので、窓面の温度がどれくらい下がっているかを測定してみました。

我が家は5年前に新築した住宅ですが、ぎりぎりで次世代省エネ基準(等級4)をクリアする断熱性能です。今現在の省エネ住宅やZEHから考えると、断熱性の良い建物ではありませんので、エアコン1台で家じゅう快適というわけにはいきません。外気温が0℃までさがったこの日の日中は1Fでは床暖房、2Fの事務所スペースではエアコンを使用しました。
窓に関しては一部が木製建具で、ほどんどの部分はアルミ樹脂混合の窓枠にペアガラスを入れたサッシを使用しています。


外気温は1℃で、室温は16℃の北向きの寝室のデータです。この時点では無暖房でした。

まず、外部に面する壁
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室温と同じ、16℃です。


次が北向きの窓の前の障子です。
窓の断熱 『障子』『プチプチ』は効果あり?_b0274159_20155626.jpg
13.7℃まで下がっています。2.7℃低いと体感的にもひんやりとした感じがします。



窓ガラスはどうでしょうか。こちらの窓にはアルミ樹脂混合の窓枠にペアガラスがはまっています。
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9.6℃です。室温より6.4℃も低く、温度自体もかなり低いです。
障子一枚あるだけで、ずいぶんと断熱効果が高まっているのがわかります。


続いて、市販の窓用断熱材『プチプチ』を引違窓の片側のみに貼っていたので、上の窓との比較です。
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9.9℃。残念ながら貼っていない窓面とそれほど差が出ていないようです。


実は『プチプチ』を貼ったのは1週間ほど前なのですが、その後同じように計測した結果はどの日も0~0.5℃程度の差しかありませんでした。

選んだ断熱用『プチプチ』は、市販品の中でもなるべく性能の高そうなもので、厚さ4mmでシートが4重になっているというもので、多少の空気層が断熱効果を発揮するかと思いましたが、どうも期待外れだったようです。
考えてみれば通常の断熱材は壁の中であれば100㎜以上、外張り断熱のものであれば薄くてもそれなりに性能のよい、密度のつまったものを使います。
価格が安いからといっても『プチプチ』に過度な期待は禁物、と考えた方がよさそうですね。


じゃあどうすればいいの?と思った方、次回の記事をお待ちください。



by atelier-tsubaki | 2016-11-24 20:28 | 建物の性能・エコ・環境

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電磁波測定士になりました

先月引っ越しをしてから半月、やっと事務所が片付いてきました。

まだ本棚に書類を突っ込んだままで、箱から出してない本とかあるのですが

とりあえずです。


さてさて、少し前になりますが2級電磁波測定士の受講をしてきました。

EMFA(一般社団法人 日本電磁波協会)主催のものです。



電磁波測定士について


電磁波測定士、というとなにやら電気技術関係の資格のようですが、

この資格の場合、活動のステージは『住宅・住まい』や『オフィス』など、

人が長時間過ごすところがメインとなります。


ご家庭内の電磁波を測定、除去する他、

電磁波の正しい知識をお伝えして影響が少なくなるような家電のレイアウトを提案したり、

電磁波の影響が大きく避けられない場合は、転居の勧告をしたり、といったことも含まれます。



なぜ私がこの資格に興味をもったかというと

家の中での健康被害ーシックハウスや化学物質過敏症などのことを知る過程で、

VOC(揮発性有機化合物)の害だけでなく、

電磁波
というものも健康に大きく関係していることを知ったからです。


いつも参加しているバウビオロギーの講習会などでも

電磁波対策に取り組んでいる株式会社レジナの代表、土田さんのお話など

何度か聞かせていただく機会があり、

この度まとまった知識を得て人の役に立てていこうと電磁波測定士の資格も取得することにしました。

といっても、2級電磁波測定士は1日の講習を受けるだけでなれますよ~



電磁波というと、一般的には目に見えないので良く分からない、

電磁波対策グッズが胡散臭い等々の印象も持たれているかもしれません。

EMFAでは科学的にエビデンスのある事象のみを取り扱っているので、

まず正確な測定というものを行動指針の1番に掲げています。



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交流低圧検電器 エルマクリーン
ご家庭の電場が簡単にチェックできます。



測定した後は除去したり、影響が少なくなるように

家電製品や配線から距離を取る工夫をしたり、

人体への影響を最小限にとどめる対策をしていきます。




家庭内における電磁波の特性身体への影響


まず電磁波についてですが、

電磁波とは電場(電界)と磁界が組み合わされたものなので、電界と磁界を別々に説明します。



電場(電界)の特徴


電気のある空間(場所)を電界といいます。


家電製品や送電線等の電力設備の周りが全て電界ということです。


電圧がかかっているところの周りに必ず発生します。



磁界の特徴

磁気のある空間(場所)を磁界といいます。

磁石の周辺が磁界ということになります。

電流が流れている物の周りに必ず発生します。


電磁波は電場と磁界が組み合わさったもので、


電界があると磁界が生じ、磁界があると電界が生じる、というように

次々と波のように遠くに伝わっていきます。

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 電磁波イメージ
出典:経済産業省パンフレット「電磁界と健康」


電磁波を周波数別に示すと次の表のようになります。

電磁波測定士が対策を行うのは、主に「超低周波」(表中赤字部分)と呼ばれるもので、

家電製品や送電線等の電力設備が対象となります。

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代表的な電磁波(電磁界)の種類と用途 
出典:同上



そして気になる身体への影響ですが、

電場(電界)の場合は自律神経や皮膚表面に変化を及ぼす可能性、

磁界
の場合は遺伝子損傷や内臓疾患、発がん性の可能性などが挙げられます。



症状がでるかどうかは個人差が大きく、他の因子ともからんでくるので特定が難しいのですが

電磁波に強く反応してしまう「電磁波過敏症」患者数が年々増える傾向にあるということです。

「電磁波過敏症」の傾向としてはつぎのような症状が出てきます。

頭痛・頭部の灼熱感、手足のしびれ、目のチカチカ、皮膚刺激、めまい、食欲不振、不眠、思考低下など


なかなか他人に苦しみのわかってもらえないこともあり、困難な症状ですが、

アースをとるなど、住環境の電磁波を取り除く対策は確立されています。


合わせてお読みください 
《関連記事》
家庭内の電磁波について│Bau会議 in 軽井沢 その1


by atelier-tsubaki | 2015-06-05 23:31 | 建物の性能・エコ・環境

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コンポストトイレ見学│木の家ネット・埼玉

昨日は昨年末から参加している木の家ネット・埼玉の勉強会にて
日高市にある「むささび亭」さんに行ってきました。

今回のテーマはコンポストトイレ(バイオトイレ)です。


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お店の隣の建屋がトイレです。


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中はトイレとは思えない、香ばしい良い香りでした(本当です!!)

便器中にはおがくずが入るタンクがあり、ヒーターで常時60℃くらいになるように
保たれているそう。そのおかげで臭いのもとになる菌なども死滅し、

有機物をおがくずの中にいるバクテリアが分解して処理物はおがくずとともに肥料になるとのこと。

オーナーが内装に手を加えていて
木質系の暖かい雰囲気です。
お店なので不特定多数の人が使う前提ですが、この清潔感は女性にも嬉しいです。


コンポストトイレは以前住宅の中に設置してあるのを見学したことがあるのですが、

不特定多数の利用というと、私の近場だと渡良瀬遊水地に設置してあるのが印象的です。
(ログハウス調で目立っているので)
今度そちらも体験してみようと思います。


見学の後は日本工業大学 樋口先生の講義がありました。
コンポストトイレの研究の一環として、現場用仮設トイレとしての運用の実験をなさっています。

私も現場管理する立場として、仮設トイレの臭い問題は大いに気になるところです。
狭い敷地だと設置場所も限られますし、近隣の方からすれば早くなくなって欲しい存在かと思います。

今のところ導入の大きな問題はコストなのですが、よい方法がないか、
今後も実験が続いていくとのことで私も協力してゆきたいと思います。


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むささび亭さんは地元では有名なカレー屋さんです。



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営業日は金・土・日なのでお間違いなく!


むささび亭

http://tabelog.com/saitama/A1106/A110603/11003212/



◆木の家のことはアトリエ椿にご相談ください◆

       
木の家設計室 アトリエ椿



by atelier-tsubaki | 2015-02-19 10:21 | 建物の性能・エコ・環境

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耐震・エコリフォーム

7月から『木づかい耐震・エコリフォーム担い手育成講座』を受講しています。

内容は木造住宅でも特に伝統木構造住宅に関するもので、

すでに終わった1、2回目は伝統木構造の耐震設計に関するものでした。



浦和の埼玉会館での講義ですが埼玉県以外からの受講生も多いようです。

(私もそうです・・)

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さて、昨日は『エコリフォーム』編の前篇でした。

昨今の住宅にまつわる温熱環境に関する社会情勢などがテーマ。

ちょうど夏の終わり、日中の冷房使用による電気代が気になっていた所ではありますが、

住宅におけるエネルギー消費は冬季、暖房時の方が格段に多いことは

確かなデータにより裏付けられています。


これは、

寒い地域の方がエネルギー消費が多いことからも明らかなのですね。

子供の頃に比べ夏が暑くなったといっても、

やはり暖房エネルギーのがかからないような工夫を最優先に、

と肝に銘じておきました。



ひとつ、面白いお話がありました。

『家の作りやうは、夏をむねとすべし。・・・』

こちらの徒然草の有名なフレーズ、現代の家づくりにおいても通用する理論と思ったら

大間違いという。

兼好法師が生きていた鎌倉時代は〈中世温暖期〉にあたり、

世界的に現代よりもずっと暑かったそうです。


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という訳で夏向きの家で冬に布団にくるまってやせ我慢するようなことは

鎌倉時代にはなかったようですね。

この言葉を日本の家づくりの第一原則と思っていると失敗するよ、

というお話でした。



エコリフォーム講座、第二回は伝統木造の改修方法などにも触れていくそうです。

こちらも楽しみです。












by atelier-tsubaki | 2014-09-10 18:05 | 建物の性能・エコ・環境

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エネルギー性能算定プログラムと環境家計簿

昨日は建物の省エネに関する勉強会に行ってきました。途中都内では集中豪雨があったみたいですが、午後いっぱい缶詰だったのでそんなにすごいことになっているとは気づかず。外を歩いていた人はずぶ濡れになったそうです。。


さて、講習は省エネと快適となる住まいづくりの普及と実践的な研究を活動目的にしている、自立循環型住宅研究会の主催でした。私は会員ではないのですが、いぜんバウビオロギー研究会のセミナーで一緒になった方からお勧めされて参加した次第です。



今回のテーマは「エネルギー性能算定プログラムと環境家計簿の解説」でした。


日本のエネルギー自給率は現在4.1%だそうです。エネルギー消費では全体の1/5程度を占めている家庭のエネルギー消費を抑えることの重要性は言うまでもないことですが、断熱性の向上や高効率家電を使うことに偏った政府の打ち出しているスマートハウスのような対策だけでなく、基本的な配置計画、通風計画、暮らし方なども考慮して建物の性能を算定しようという自立循環型住宅研究会の考え方には大変共感するところがあります。


たとえ断熱性の良い家に住んでいても、必要ないのに全館冷暖房するのが当たり前のような高気密、高断熱の家ではエネルギー消費は下がらないと思います。関東地方の気候であれば、窓の位置や庇など工夫して、日射や通風を効果的に取り入れていく暮らしの方が気持ちよさそうです。


また、、家庭内の消費エネルギーの内訳を知り、より効果的に対策をしていこうということで講師の辻さんが作った’環境家計簿’の活用法も案内がありました。


こちらは現在の電気やガスの消費量を給湯や照明、冷暖房などに分解できるようになっており、1年を通して全国平均と比較できる内容になっていました。これにより漠然と節電するのではなく、例えば照明ならLEDへの交換、暖房なら着衣で調整する、給湯なら太陽光温水器の導入の検討などより実際的な対策が可能になります。コストベースの比較もできるので使いこなせればよいプレゼンツールにもなりそう。そのためにはもう少し勉強が必要です。。


大変ためになる講義、ありがとうございました。

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自立循環型住宅研究会 http://www.jjj-k.com/

by atelier-tsubaki | 2013-07-24 09:58 | 建物の性能・エコ・環境

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オイコスフォーラム連続セミナー 第3期その5 日本の発電設備能力

オイコスの第3期セミナー、先週が最終回でした。最後は太陽熱利用や具体的な断熱の話などとともに、原発についてのお話もありました。


原発問題について風化させないためにも・・・、ということで日本の発電設備能力について資料を頂きました。


原発がないと電力不足を起こし、大変なことになる。反対しない人の理論ですが、根拠がないというデータです。一番下の折れ線が需要なので、今までも原発が必要だったことは一度もないことがわかります。しかもこれは8月の最大需要時の値なので、普段はもっと余裕があります。

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原発以外の各発電所の稼働率は、まだ余裕があります。

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実際に稼働率が0になっても大丈夫でした。

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化石燃料の値段がまた上がる云々の議論もありますが、現在も、恐らくこれからも家に帰れない人がいる事実より重いものはないと思います。

by atelier-tsubaki | 2013-02-27 01:28 | 建物の性能・エコ・環境

『マッピー』用ボーダー

木と語る│京都庭師のことば

木と語る  佐野 藤右衛門著  小学館 

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図書館で偶然に出合った本です。

天保3年創業・京都・「植藤造園」16代目の著者が庭づくりの極意を伝授、という雑誌連載企画をまとめた一冊。庭の写真が見たくて手に取った本ですが、著者の語り口が小気味良く、爽快感があります。


例えば”土を知る”という章では、
 庭をつくるには、いろんな要素があるんやけどなぁ、まず庭の土をよく知ることや。そりゃあ、当たり前のことやと思うやろ。けど、自分の感覚を駆使して、そしてそれを信じて、土をしろうとする人は少ないんと違うか。

 どんなふうに土を知ればええんかって?
 本当はな、自分の家の庭土も地球規模で考えな。億年単位のことやから、ひと口に知ろうちゅうてもむずかしいけどな。

 たかだか何十年生きている人間が、その土を管理しようと思うたらあかん。管理やのうて、「守(もり)」やねん。子守と同じ。赤子をよう見ていなくては、子守はできひんな。土も、子守をするように接するのがええんや。


一言一言おもしろく、ためになります。管理という言葉は深く考えずに使っていることがありますが、自然を相手にするときにはふさわしくない言葉だなぁ、と感じました。


著者は専門の庭師に頼ることなく、素人でも庭を自分の手でつくることで、人間本来の感覚を呼びさますことができる。自然というものを感じられるようになるし、第一につくっていく過程を楽しめる、とも書いています。


他にも庭を作ろうと思うのなら山を歩いたらいい、とマニュアルに頼らず自分の感覚を大切にすることを何度も説いています。また、庭にも奥ゆかしさが大事、「遊び心」は持ち主の心、など日ごろの心の持ち方にも通じます。


庭づくりだけでなく、自然との接し方、人間の心のあり方について考えさせられた良書でした。

by atelier-tsubaki | 2013-02-07 23:34 | 建物の性能・エコ・環境

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