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『マッピー』用ボーダー

長屋門の調査に行ってまいりました│柏市

先週の土曜日は、柏市内に現存している長屋門の調査に行って参りました。
千葉建築士会のメンバーとして地元の調査に参加させていただくことになったもので、柏の古い建物に関わるのは初めてなので楽しみにしていたものです。

長屋門とは、江戸時代によく建てられた門の形式で、左右に部屋のついているのが特徴です。
武家屋敷の場合は使用人の部屋として使われたそうです。


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今回の調査対象です。ご当主の維持管理が行きとどいた、立派な長屋門でした。



こちらは武家ではなく地方の名主さんのお屋敷になります。左右の部屋は米の貯蔵や作業場として使われていたそうですが、中央の扉の脇にある3畳ほどの小部屋は無双窓(縦張りの板が動いて開け閉めできる窓)がついていました。ここは、江戸時代には奉公人が夜寝泊りして番をしていた部屋だそうです。時代を感じます・・!

調査は建物や敷地の測定だけでなく、ご当主に建物の沿革や家業について伺ったりという聞き取り調査も同時に行います。
柏に引っ越す前には久喜市で同様の調査や聞き取りをしていましたが、今回の調査は柏やこの周辺の地域について、歴史的な背景も含めて知る良い機会になりそうです。




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by atelier-tsubaki | 2017-02-13 21:02 | 建物探索

『マッピー』用ボーダー

房総のむら で古民家修理の実務研修

先週の土曜日は『千葉県立 房総のむら』に行ってきました。

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古民家や古墳などの展示のある、体験型の博物館です。

入口を入ってすぐにある商家の街並みでは、お茶屋さんや和菓子屋さん、うどん屋などが実際に営業していました。
他にも武家屋敷があったり、体験コーナーではべっこう飴や和そうろくを作るプログラムがあったりと、昔の暮らしの衣食住が体験できる貴重な場所となっています。

今回『歴史的建造物の保存・活用に係る専門家育成カリキュラム』の一環として音連れたのですが、広々としていて、子供連れでお散歩するのも楽しそうです。


さて、研修では成田の岩瀬建築の岩瀬社長を講師に迎え、国重要文化財となっている1700年代に建てられた民家をモデルに古民家の見方から年代別の特徴、保存再生の注意点、実測のポイントなどを実務に即した形でご教授いただきました。

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模型を使った接手(材木と材木を釘や金物に頼らずに組み立てる方法)などの解説も。


再生では建物の特徴を活かすこと、それにはまず建物の特徴はなにかということを時代背景もふくめて考察しなければいけないというお話、大変勉強になりました。





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by atelier-tsubaki | 2016-10-04 11:15 | その他

『マッピー』用ボーダー

新しいプロジェクト│埼玉県久喜市 古民家をバリアフリーリフォーム

3か月ほど前からお話しをいただいていたプロジェクトが、少しずつ形になってきました。

今回もまた、築50年の建物の改修工事になります。

ご依頼主はもう成人されているお子さんのいらっしゃるご夫婦です。
ご家族で住む母屋が手狭なのと、ケガや病気の影響で少し生活しづらい部分が出てきました。

そこで、ご子息のために母屋はそのまま残し、ご夫婦の終の棲家とするために敷地内の離れを改修することとなりました。


前回の杉戸のお宅では耐震化、断熱リフォームに加え、
1世帯用の間取りから2世帯住宅へのプラン変更をいたしました。

今回は、2階建ての和風住宅の必要なくなった2階や増築部を解体して減築し、
本格的なバリアフリー化のためのプラン変更をする予定で進めています。


着工は少し先の12月。
調査の模様など、少しずつ写真もアップしていくつもりです。
よろしくお願いします。


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by atelier-tsubaki | 2016-09-10 16:05 | 家づくりに関すること

『マッピー』用ボーダー

歴史的建造物の保全・育成に係る専門家育成講座に参加しました

久しぶりにブログ更新になってしまいました・・!

ここしばらく現場に出ることが少なく、家で仕事をしつつ子供との時間をすごしておりました。

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しおり、11カ月になりました(*^^*)

子育ての大変さに遅ればせながら気づいてきたこの頃です。


さて、先週末は千葉建築士会主催の
「歴史的建造物の保全・育成に係る専門家育成カリキュラム」に参加してまいりました。


歴史的建造物というと法隆寺や日光東照宮が思い浮かびますが、
そのような国宝クラスの建物からもう少し身近な古民家、
はたまた富岡製糸場のような近代建築まで多岐にわたります。

今回の講座ではそういった建物自体の魅力と合わせ、
建物の周囲の環境や歴史的背景まで
総合的に保全や活用に取り組んでいく専門家を育成することが目的となっています。

個人的には、古い建物の調査や修復ももちろんですが
歴史ある町並みを活かしたお店づくりや町づくり、まち歩きの企画など
具体的に歴史的な町並みの魅力を広く人に伝えることで保存につなげていけるといいな、
と思っています。


ここ数年は街並み保存として、埼玉県久喜市の方で
「日光街道 栗橋関所・栗橋宿を元気にする会」取り組んでいました。

今回の講座で専門的知識を身に着け、
千葉県の方でも歴史的な建物に携わっていきたいと思います。


何にせよ課題もいくつか出る半年間のカリキュラムを無事終えることが出来るよう
頑張ってゆきたいです!(^^)!




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by atelier-tsubaki | 2016-08-01 17:56 | その他

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スケルトン 解体工事│杉戸の耐震リフォーム

杉戸町の木造住宅、耐震・断熱リフォーム工事の現場です。

解体工事が急ピッチで進んでいます。

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一部鉄骨梁を使ったり、

その前に建っていた茅葺の家の部材を使っていたりと

少し変則的な構造です。


築50年というと1960年代。

このころは木造の在来工法(現在一般的に建てられている住宅の工法)も確立されていなかったので

梁や柱の組み方やサイズに関して、

現代の基準に合わせると剛性が足りない

古民家基準に合わせると梁の大きさが小さく強度不足

といった事例が多く見受けられます。


こちらの住宅でも、梁の補強や接合部の金物を追加して

剛性を高めていく計画です。

合わせて鉄筋の入っていないコンクリート基礎の補強のために、

内側から新たに基礎を添える工事も行います。


幸いなことに、お風呂周り以外は

木が湿気で腐っていたり、シロアリが出ていたりという被害もほとんどなく、

既存の構造部材も使える状態でした。

なので、基礎工事が終わったら構造材の補強工事に入っていけそうです。


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住み心地の面でも改善するために

トップライトも追加。

屋根の開口部から光を落とします。


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屋根瓦の葺き替えも同時進行で進んでいます。

もともとの土葺き(板の上に土を載せて瓦を葺く)から、

土を取り除き、釘で留めつける防災瓦に。

外観のイメージはそのままに、重量が軽くなるので地震の時に有利になります。

以前川越の家でお世話になった瓦屋さん、今回もよろしくお願いします!



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by atelier-tsubaki | 2015-11-17 09:02 | +築50年 木造住宅の耐震リフォーム

『マッピー』用ボーダー

竣工・見学会│草加 土蔵改修工事 

昨年9月から現場管理をさせて頂いていた草加の土蔵工事です。

今週でほぼ工事も終わり、本日は設計の伝統技法研究会の見学会が行われました。


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こちらは2月に逝去された和田工芸の和田社長から依頼された現場監督の仕事でした。

社長に完成を見せることが出来なかったのが残念ですが、

途中で数回現場に来ていただき

最大の難所であった、朽ちていた通し柱の交換までは確認していただきました。

完成した姿もどこかで見てくださっているでしょうか・・。



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最初は屋根から生えた木が育ち、土壁の中に太い根を張っていて

コーナー部分は柱、構造材、土台など全部朽ちていました。


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大工仕事の前に根の撤去に苦心した大工さん。お疲れ様でした。



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木が生えていた部分は柱貫から竹木舞、土壁、仕上げまで全てやり直したので

時間はかかりましたが、元通りの姿になりました。

再生した空間は土蔵らしい重厚さがある、独特の雰囲気です。

吹抜けを新たに設けたり、土戸しかなかった開口にガラス窓など追加したので明るく使いやすくなっており、

書庫やイベントスペースとしての今後の活用が期待できそうです。


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by atelier-tsubaki | 2015-04-25 19:25 | お知らせ

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そろそろ完成│草加 土蔵改修工事 

更新に随分間が空いてしまいました。
季節は確実に移り変わっています。

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さてさて、昨年8月ごろから携わってきた土蔵の改修工事です。
内部は塗装、照明器具付けなど仕上げ工事も終わり、そろそろお引渡しできそうです。

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土壁のため電線の隠蔽配線はできないのが、余計に難しいところ。
こういう工事になれている電気工事屋さんなので綺麗に配線してくれます。


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塗装は木目を隠さないような自然のものを使います。
欅など、元の材木が目の詰まったものだと
少し油分を足してあげるだけでいい艶になっていって気持ちがいいです!




難所を乗り越え(!?)ここまでたどり着いただけに、終わりが見えてほっとしている反面寂しさも感じます。


個人の所有物ですが地域のミーティングや学習塾のイベントなど、公共的にも使われていく予定です。
こちらの建物を使ったイベントなどありましたら、またご案内してゆきたいです。


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周りの壁を塗り替えて明るくなり、生き返ったようです。



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雨戸しかなかった窓には新たにガラス戸、網戸を設置しました。
机も今回製作のもの。



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吹抜けより入口付近を見下ろす。
外回りも含め、全部終わるのは今月いっぱいかかりそうです。




◆木の家のことはアトリエ椿にご相談ください◆
      
木の家設計室 アトリエ椿




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by atelier-tsubaki | 2015-04-08 22:47 | その他

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「伝統構法をユネスコ無形文化遺産に!」キックオフフォーラムのお知らせ

日本独自で工夫されて進化してきた伝統木造の技術は、
和食と同じように世界に誇れるもの!

日本らしい景観は伝統構法の要素があってこそだと思います。
その価値を伝えていきたい、という動きから
「伝統構法をユネスコ無形文化遺産に!」という運動が京都から始まります。

ここで言う伝統構法とは?
伝統的な建築には、おおまかに言うと社寺・数寄屋・民家の3種類がありますが、
それらを通底している共通の大工技術やその技術を成り立たせているしくみを
「伝統構法」としてとらえています。
(職人がつくる木の家ネットより)


ユネスコ文化遺産の選考基準は次のようになっているそうです。

1. 人類の創造的才能の傑作としての卓越した価値
2. 共同体の伝統的・歴史的ツール
3. 民族・共同体を体現する役割
4. 技巧の卓越性
5. 生活文化の伝統の独特の証明としての価値
6. 消滅の危険性


消滅の危険性とは悲しいことですが、
伝統構法は上の6つ全てが当てはまる技術となっています。

身の回りにはお寺をはじめとして
伝統的な日本建築が沢山あるように感じるかもしれませんが、
実は新築の建物を考えると、伝統的な建物が作られている例は
あまり見ないのではないでしょうか?

現在の伝統構法は日本人の生活から少し離れてしまったように感じます。
このままでは大工技術をはじめとする職人の技の継承も難しくなります。

日本らしい文化や伝統のすばらしさを見直し、
消滅の危機から脱するように、私もこちらの運動を盛り上げてゆきたいです。

もっと詳しくは『職人がつくる木の家ネット』
「伝統構法をユネスコ無形文化遺産に!」をご覧ください!
http://kino-ie.net/act_111.html

キックオフフォーラムへのご参加も、上のページから申し込めますよ~




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by atelier-tsubaki | 2015-03-19 20:30 | お知らせ

『マッピー』用ボーダー

草加の土蔵 改修がすすんでいます

本日は現場定例打合せでした。

昨年夏から現場の方を見ている草加の土蔵改修工事です。

先月残念ながらご逝去された、
和田工芸の和田社長から頼まれた現場管理の仕事です。

新しい体制も整いつつあり3月から工事を再開しています。


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内部の左官補修。漆喰の壁を先週からはがしています。


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土壁を補修して、中塗りをやり直していきます。




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汚れていた壁が白くなってくると立派な骨組が浮き立ちますね。
仕上の色は当初の黄土色から明るくして、アイボリーになります。




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お施主さんより、庭の椿をいただきました。
素晴らしい絞りがはいっていて、咲くのが楽しみ・・!



ホームページに川越の家の竣工写真をアップしました!
こちらからよろしくおねがいします。

 →  
木の家設計室 アトリエ椿




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by atelier-tsubaki | 2015-03-17 19:54 | その他

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和風建築の魅力あふれるお屋敷│旧安田楠雄邸見学

千駄木にある旧安田楠雄邸は、大正時代に建てられた木造住宅です。
毎週水・土に公開されています。

http://www.national-trust.or.jp/properties/y-tei/y-tei.html#


先日の1月7日には七草粥のふるまいもあるということで、それも楽しみに見学してきました。

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玄関を入って1室だけ洋室があり、あとは和室が連なっています。


和室というと、畳があって襖か障子で仕切られていて、場合によっては床の間があって、と
皆同じようなものだと感じるかもしれませんが、
こちらの邸宅では、各部屋のコンセプトごとにすべて違うデザインでまとめられいます。
天井、壁、床の間、建具・・ それぞれが絶妙のバランスで纏められていて見どころ満載でした。


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洋室を出て廊下を進むと、次には和風の客間である斬月の間。
表千家宗家不審庵の書院「残月」の写しとなっています。
残月亭の写しは今までにもいろんな所でお目にかかりましたが、
書院でありながら堅苦しい感じが抑えられているような、おだやかな茶室らしさを感じます。

こちらはオリジナルと同じ京間10畳に付書院のついた形で、平面的にはだいたい同じ図面になるのですが
窓の位置や、床の間と書院の間に小壁があるなど細部が異なるだけでかなり印象が変わります。

床柱もオリジナルは角柱、こちらは北山杉の絞り丸太です。
畳の敷き方も違いますね。

オリジナルから変更した所を見て、人の動きや開口部との関係を考えてかな、
などと推測したりするのも面白いです。
また、内法(建具の入る鴨居下面の高さ)寸法や落とし掛けの高さでも
部屋の印象がこんなにも変わることを実感すると、
正解のない部分だけに和風建築はやはり難しいな、と感じます。


残月の次は茶の間です。
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こちらは床も踏み込み床で、親しみやすい家族団らんの雰囲気が感じられる部屋でした。
床の間のデザインなどもすっきりしていてカジュアルな印象、
そのまま新築の住宅に採用しても良さそうです。

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猫間障子から庭が見えます。外側にガラス戸などないので寒かったでしょう。
障子にネジ締り錠がついているのも珍しいです。


2階は2間付きの客間と予備室があり、階段も2つあります。
こちらは織部床のある予備室です。
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廊下側の欄間模様は茶道具などでよく見られる「つぼつぼ」。
ちなみにつぼつぼ模様についてネット検索してみたところ、千家によって微妙に違うらしいのです。
そこまで気にしてみたことはなかったですね・・。

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廊下もはさんで本格的な水屋もあり、収納も多くて使いやすそうでした。

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2階の客間は書院造で、安田邸で一番格式の高い座敷とのことです。
床の間、欄間、襖絵、どれをとっても繊細ないい仕事です!

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初めて行った旧安田邸ですが、こんなにも素晴らしい邸宅が見れて幸せでした。
お庭にも工夫がこらされているそうですが、今回はそこまで見る余裕がなかったので、
また季節を変えて、見学しに行きたいと思います。


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ご馳走様でした。





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by atelier-tsubaki | 2015-01-12 12:45 | 建物探索

『マッピー』用ボーダー